アップル:成長鈍化から下降へ

投稿者: | 2016年01月27日 10:46

米アップルがiPhoneの最新モデルを3割減産すると報じられていますが、第一四半期のアイフォーンの販売台数が予想を下回り、出荷の伸びが過去最低になり、流通在庫がかなり積みあがっているのではないかと見られています。

具体的には、アイフォーンの販売台数は7480万台となり、調査会社の予想である7550万台を下回っており、出荷の伸びは0.4%となり、この0.4%という伸びは2007年にアイフォーンが販売されてから最低の伸びとなっています。

これを受けて、アップルのクックCEOは、第2四半期には販売は減少すると述べており、具体的には4500万台から5000万台になるとしており、前年同期では6120万台売り上げていましたので大幅な減少となります。

すでにアイフォーンの不振はお知らせしてきた通りですが、事態は予想を超える悪化を見せており、今後上記の下限予想である4500万台を下回るかもしれません。

部品メーカーは3割の減産(発注減)となっていますが、今後納品価格の更なる引き下げとロットの縮小を求められることになり、ダブルパンチとなります。

「アップル独り勝ち」から「アップル転倒」となれば、業界はどうなるでしょうか?

もう一方のサムスンは、スマートフォン不振で日本から撤退するのではないかとも言われており、今後生産を大幅に減らすこともあり得、打撃はアップルより大きいかも知れず、サムソンに納品している部品メーカーは淘汰されるところも出てくるかもしれません。

世界はアップル景気が終わったということを認識しておくべきだと言えます。

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