オークション情報(ロンドン)

投稿者: | 2016年2月4日 2:47 AM

ロンドンで開催されています2016年最初の【印象派・現代アートオークション】に参加しておりますが、クリスティーズオークションのメインオークション(イブニングセール)では、ロットベースでは73%しか売れず、金額ベースでも87%となり、大幅に下回っています。

総額では£95,917,000となり、円換算では200億円に達しておらず、昨年11月のオークションでは一点で200億円を記録した時と比べようもない状態になっていました。

これは一重に良い作品が登場していないということに尽きます。

今回のクリスティーズ・サザビーズオークションのハイライトは高くても10億円台であり、昨年とは一ケタ違っていたからです。

良い作品が登場しなくては買う方も高くは買えません。

数十億円、数百億円規模のコレクションを所有している資産家で今の金融情勢で売りたいという人はまずいません。

反対に株を売り、預金を取り取り崩して現物(実物)資産を積み増したいという人の方が多いのです。

このような中、中国人は積極的に買いに入っており、電話ビッドで【セザンヌ】(6番目の高額作品)を512万ポンド(8.8億円)で落札していました。

デイセールでも一人の中国人が11点、総額で3.4億円近く購入していましたが、作品をまともに見ずにオークションカタログだけを見てオークションに参加していましたので、まさにバブル期に日本人がひどい状態の作品を軒並み買い漁っていた時を彷彿させるような買い方であり、痛い目にあうことになりますがこれも勉強代として考える必要があるのだと言えます。

専門家についてオークションに参加して落札するのであれば色々なアドバイスも受けられ、落札して良い作品かどうかアドバイスを受けられますが、自分で参加する訳でありそこには落とし穴があることは当然なのです。

専門家はそれなりの経験も知識もあり、買ってよい作品かどうか判断出来るものであり、この専門家のアドバイスを惜しんで自分で参加すれば最も安く購入は出来ますが、それなりのリスクは覚悟しておく必要があるのです。

2016年の初めのオークションは予想通りの展開でしたが、今後来るであろう金融崩壊を皆が「待っている」とも言える、変な空気が蔓延していました。

絵画オークションという富裕層向けビジネスの典型的な市場から見えてくる世界は、皆が構えていると言える、そのような変な空気に包まれていました。

*因みに今回、2点落札出来ましたので、コレクションが更に充実したことになりますが、通常の妥当価格の半分程で落札出来ましたので、今の相場の安い時期は絶好の買い物ができます。