圧倒的な支持となったトランプ氏

投稿者: | 2016年02月10日 12:13

共和党の支持率では今回、トランプ氏が34%を獲得し、2位(15%)、3位(12%)を圧倒的な差で破っており、

このままいけば、トランプ氏は共和党候補になりかねない事態になっています。

民主党は本名のクリントン氏は40%となり、サンダース候補が58%を獲得しており、クリントン氏が夫のクリントン元大統領を投入しながら18ポイントも引き離されたことで、どのように転ぶかわからなくなってきています。

それにしましても、今回のアメリカ大統領候補には本命候補がおらず、かつアメリカ国民も既存の政治家を信用していないために、誰が大統領になりましても国民の不満が残り、政治不信が高まることは避けられません。

トランプ氏は何回も破産し裁判で訴えられていながら、5000億円を超える大資産家になっており、まさにアメリカンドリームを体現した人物であり、不満が高まっているアメリカ人には格好の「はけ口」となっているのです。

今回クリントン氏を負かしたサンダース氏は、お金のない「田舎のおじさん」という風貌で語り続けており、超エリートのクリントン氏とは真逆の人物となっており、不満が高まる若者の圧倒的支持を受けています。

不満のはけ口が今回勝利した2名であり、今後株の下落や企業倒産が増えていけばこの2名の人気は不動のものとなります。

そしてこれを見かねてブルンバーグ前ニューヨーク市長が無所属から立候補すれば、民主党の票を取り込み、トランプ氏は漁夫の利を得ることもあり得ますが、アメリカ大統領選挙が今や政策など関係なく、好き嫌いで決まりかねない事態となっており、これはとりもなおさず、アメリカの国力の低下と言えます。