円高・香港株安・ヨーロッパ株安と機能しない国会

投稿者: | 2016年02月11日 10:09

香港(ハンセン)指数は3,85%安の18,545ポイントとなり、現時点でのヨーロッパ株もFTは-1.9%、DAXは-2.1%、CACは3.3%と軒並み急落しています。

今晩のNYダウは先物市場の動きからは2%以上下げるとなっており、ほぼヨーロッパの株も2%程下落しているものですが、今は株よりも円高の方が急激に進んでおり、朝の段階では113円の円高となっていたものが、夕方の時点では110円台という急激な円高が進んでおり、相場が「暴走」し始めたと言えます。

日銀のマイナス金利導入で日銀と市場は「喧嘩」始めたために、今やコントロールが利かない事態に陥っているものですが、更に問題なのは日本の国会です。

黒田日銀総裁を国会に呼んでおきながら、どうでもよい質問で時間を浪費し、結果、黒田総裁への質問する時間が取れなかったことです。

国会はスキャンダルや政権の足を引っ張る場ではなく、国政や国際情勢を議論する場であり、どうでもよいことを議論する場ではないはずです。

今の金融混乱期に日本銀行総裁の話が公式に国会で聞けることを、世界中の金融市場の専門家なら渇望しているもので、その貴重な機会を野党は潰してしまったのです。

これでは国会が学級以下と評されるのも頷けます。

今日、仮にNYダウが200ドル以上下げることがあれば(先物の動きからすれば300ドル以上下げましても不思議ではありませんが)、明日の日経平均は500円以上急落し、最悪の場合となりますが、1,000円以上下げましても驚きません。

 

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