マイナス3.21%に悪化(ブラジル経済)

投稿者: | 2016年02月16日 07:21

ブラジル中央銀行は、金融機関100行以上による予測として今年2016年のGDP成長率を従来の<-3.01%>から<-3.21%>へ引き下げ、インフレ率は<+7.26%>から<+7.56%>に引き上げています。

ブラジルは今年オリンピック開催となっており、公共事業や観光客増加で本来ならマイナス成長はあり得ませんが、それを織り込んでも3%を超えるGDPマイナス成長を予測するという状態になっているのです。

ブラジルは中南米では最大規模の経済力をもっていますが、そこが高インフレ・マイナス成長となれば、周辺国もその影響を受けるのは避けられず、かつ今のジカ熱問題もあり、財政負担や観光客減少を受ければ、このマイナス成長(-3.21%)も早晩更に悪化するのは避けられません。

今、金融市場は株価が上昇したことで、新興国経済のことを忘れていますが、状況は日々悪化しており、いつジャンク債市場が火を噴くかわからない状態にあります。

海外では世界最大の年金資金が株買いを拡大と大きく報じています通り、日本の年金資金が総力を上げて日経平均を買ったために昨日は日経平均が1000円余り上昇した訳であり、この年金資金は海外にも手を伸ばしており、金曜日に海外で日経平均先物を買いあげ、更に月曜日日経平均先物を買いあげたというのが実態かも知れません

世界経済悪化は日々進んでおり、日本のGDPもマイナス成長(10-12月期)が予想以上となっており、1-3月期は更に状況が悪化していますので、 新興国・先進国併せて今年2016年は世界経済はマイナス成長に陥るかも知れません。

ジャンク債市場の動向には要注意です。

 

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