シャープ(月末の5100億円融資枠借り換えができるか)

投稿者: | 2016年03月18日 08:40

シャープの経営に再度赤信号が点灯し始めています。

鴻海による買収契約が実行されない事態に陥っており、このままいけば今月末に期限を迎える5100億円の融資枠借り換えが実行されない事態もあり得るからです。

2月25日にシャープ経営陣が鴻海に示した今後発生する可能性のある債務につき疑義が生じたと言われ、これにより鴻海が契約調印を引きのばしているものですが、鴻海が果たして6,000億円もお金を用意しているのかどうかも疑問となっており、最悪の場合、1,000億円程しか鴻海が払い込まないこともあり得るかも知れません。

シャープの今期の決算は2,000億円近い赤字になるのではないかとも言われており、鴻海による買収が吹き飛んだ場合、最悪の場合、シャープは資金繰り難で倒産する事態もあり得ないシナリオではなくなりますが、倒産させた後、再建人として鴻海が登場し、必要な部門だけを浚っていくというシナリオを鴻海が描いていても不思議ではありません。

何故なら、鴻海が欲しいのはシャープのブランド名と一部の技術と言われており、全ての従業員ではないからです。

倒産してしまえば買い叩くことも可能であり、死にかけている犬を助けるのではなく、池に突き落とすことも世界中のビジネスの世界では当たり前のように行われており、今後鴻海がどのような対応をするのか注目されます。

鴻海が本当の顔が救世主ではなく、死刑執行人だと判明した時にはすべてが手遅れとなりますが、本当の顔はどちらでしょうか?

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