三菱商事(1500億円の赤字に)

投稿者: | 2016年03月25日 08:28

三菱商事が発表しました赤字は1500億円となっていましたが、当初の予想が3000億円の利益でしたので、都合で4500億円も変わったことになります。

それでも期末配当は変わらずとしていましたので経営的には差ほど影響はないとの判断だったのかも知れません。

これで財閥系の商社3社の赤字は5000億円程になり(総合商社全体では減損は1兆円)、商社3社の会社の規模からして大した金額ではありませんが、問題は稼げる分野がなくなってきたことです。

商社が資源開発にのめり込んだのも稼げる分野を作るためでしたが、反対に損を被ることになり、ならばどうやって今後稼げる分野を見つけるか(作るか)となるのです。

資源開発は山師的な要素が多分にあり、成功も失敗も極端になるのでしょうが、慎重な経営をモットーとする財閥系三社が揃って失敗するとは資源開発は如何にリスクが高いか分かります。
(それか”カス”を掴まされたかとなります)

巨大な商社が稼げる分野は輸出入があっての話であり、輸出入とも減少してきている今の日本の現状からすれば、商社がいつまでも今の経営を維持できるとは限りません。

経営に余裕があるうちに如何に稼げる分野を作り上げるか。

商社の生き残りをかけた戦いが始まるはずです。

それにしましても財閥系商社が総崩れになることなど過去になかったことであり、今の事態が如何に異常事態となっているかわかりますし、来期はとんでもない危機が発生する筈であり、例え財閥系商社と言えどもそこで大赤字を出すような事態に陥れば生き残ることが出来ない事態になるかも知れません。

 

 

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