破綻したシャープの再建計画

投稿者: | 2016年03月25日 07:49

シャープの再建に赤信号が点灯しています。

ホンハイによる買収引き延ばし策で本来なら表面化しなかったはずの赤字が表面化してきているからです。

シャープは昨年5月に再建計画を策定しその中でこの3月期は800億円の営業黒字になるとしていました。
ところが液晶部門が大不振に陥り、昨年10月にはこの黒字幅を100億円になると下方修正していたのです。

ここでホンハイによる買収となれば何ら問題はなかったのですが、買収交渉が遅れ、今となり営業黒字予想が一転赤字になるとなってきたのです。

これでシャープの買収価格がどうなるかとなります。
今の118円ではなく、100円を大幅に下回る価格となりましても何ら不思議ではなくなります。

更には前期は480億円の営業赤字であり、今期も数百億円の営業赤字となり、最終赤字が数千億円となるようであれば債務超過となりかねず、買収破談となり経営破綻となる可能性も高まります。

そしてホンハイが再建請け負い人として選ばれ、事実上0円でシャープを手にすることも可能と言えます。

ホンハイにはめられたのか、それとも甘かったのかわかりませんが、ここまで営業利益赤字となれば経営陣は退陣し次の経営陣に任すべきという声が出てきましても不思議ではありません。

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