とうとう10%台に落ち込んだ北海道新幹線乗車率

投稿者: | 2016年04月14日 09:25

JR北海道の島田修社長は13日定例記者会見で、3月26日の開業から4月10日までの16日間の北海道新幹線の平均乗車率が『27%』だったと発表していますが、その内容をみますと唖然とする数字となっています。

東京発着の列車:31%
仙台以北の発着列車:13%

初日乗車率は61%
翌27日は37%
28日は31%
3日は30%
6~8日は10%台

日に日に乗車率が落ち込んできているのです。
乗車率が10%ということはグランクラスやグリーン車には誰もいない時があると言える事態となっているはずです。

また当初から平均乗車率が25%とされていたと発表され赤字予想は年間48億円となっていますが、今やその25%をも下回る事態になって来ており、さすがにゴールデンウイークには回復するのでしょうが、それが終われば一桁台になることもあり得るかも知れません。

整備新幹線は長期で収益をみる必要もあるのでしょうが、仮にトンネル内で不具合が起こり運行停止や大幅な遅延が頻発するような事態になれば、ビジネス客はまず使いませんので、安定した乗車率を確保できない事態になり想定した赤字が倍増することもあり得、誰が赤字を負担するのかという議論が起こるかも知れません。

北海道が負担すべきか、JR北海道とJR東日本グループが負担するのか、それとも広く国民の税投入となるのか。

北海道新幹線建設・開業で潤った人がいる反面、赤字が積み上がれば誰かが負担しなくてはいけないのも事実であり、今後侃々諤々の議論がされるかも知れません。

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