トヨタの40%減益予想

投稿者: | 2016年05月12日 08:56

トヨタ自動車が発表しました2017年3月期決算予想では、売上高が-6.7%、営業利益が-40.4%、純益が-35.1%となると予想されています。

1.2兆円減る営業利益のうち円高分(15円)が9,350億円となっており、今までの円安効果が如何にすごかったかわかります。
今回1ドル105円と15円の円高を見込んで9,350億円営業利益減少となっており、仮に100円突破となれば、1兆円を超える円高減益なり、1ドル90円ともなれば2兆円余りの営業益が吹き飛び営業赤字になる可能性すら出てきます。

更にまさかのトランプ大統領誕生ともなれば、自動車へ輸入関税を38%かけるとなっており、この分販売価格に上乗せ出来なければ対米輸出は赤字になりかねず、営業益を更に落ち下げることになります。

今回発表になりました自動車販売台数ですが、世界1にはなっていますが、販売総台数は1009万台と減らしており、今年は1015万台を予想していますが、相手(VW)がこけたために世界一になっていたもので、仮にVWが自滅していなければ
世界一にはなっていなかたったもので、世界一という嬉しさもそこそことなっているかも知れません。

日本一稼ぐ会社であるトヨタ自動車ですが、円安効果で儲けていただけであるというのが今回の予想から見えてきており、
これは昨年アナリストが試算した内容と合致しています。

日本にとり1ドル100円などあってはならない為替水準となりますが、アメリカがドル安(円高・ユーロ高)を求めている以上、いずれ1ドル100円突破から1ドル90円突破も十分あり得ます。
その時、日本企業の業績と税収はどうなっているか、火を見るよりも明らかです。

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