オークション情報(ピンクダイヤモンド史上最高額)

投稿者: | 2016年05月18日 11:36

昨夜、ジュネーブのサザビーズオークションで、15.38カラットの≪Fancy Vivid Pink、VVS2,タイプⅡa≫ダイヤモンドがオークションにかけられ、総額で3156万ドル、円換算で34億円余りで落札され、史上最高額を更新しています。
一カラット当たりでは2億2300万円余りとなっており、金額的には最高額ですが予想上限である約40億円には到達していません。

色をみますとそれほど綺麗な≪ピンクダイヤモンド≫ではなく、これもあり上限まで買い上げる向きがいなかったのだと言えます。

また、同時に7.32カラットの≪Fancy Vivid Blue、IF≫ブルーダイヤモンドが1710万ドル、円換算で18.6億円余りで落札され、一カラットあたりでは2億5400万円となっており、こちらの方が上記のピンクダイヤモンドより高く買われているのが分かりますが、このブルーダイヤモンドは鑑定程色が濃くなく専門家ならまず手を出さないブルーダイヤモンドと言えます。
*予想落札価格はCHF14,400,000~CHF24,000,000

また3個のブルーダイヤモンド(6.64、2.01、1.01カラット)のブローチが出品され、総額で15億円で落札されており、一カラットあたりでは1億5500万円となっていますが上限を超えてきておりブルーダイヤモンドがない今、バラバラにして売却するために専門家が落札したのかも知れません。
何故なら、一カラットあたり1億5500万円で購入してこれを2倍の3億円では売れるからです。

カラーダイヤモンドは色がすべてであり、上記のハイライトの2つとも最高級の色ではなかったために、オークション会社が決めた上限にまで達しなかったものですが、それでも物がないためにここまで買われるのです。

今後益々物不足となりますので価格は下がりようがなく、かつパナマ文書によるオフショア名義公開もあり、名義が残らない実物資産である最高級ダイヤモンドや絵画等に次第に資金が流れていっていると言われており、今後、昔からの匿名性に優れた実物資産としてダイヤモンドや絵画等に富裕層の資金が集まるかも知れません。

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