アジアで最大の下落をした日経平均

投稿者: | 2016年06月13日 09:59

月曜日の日経平均は3.51%下落し、アジア最大の下落をしています。

ハンセン指数 -2.5%
上海総合指数 -3.2%

今日日経平均が急落した理由に「英国のEUからの離脱」が挙げられていますが、それがアジアで最大の下落をした理由と言えるでしょうか?
本当の理由は格下げです。
フィッチは日本国債を上から「6番目」のA格としていますが、見通しを「ネガティブ」に変更しており、今後B格に格下げされる可能性があると発表されており、これで格付け会社で「ネガティブ」に変更していない社は一社のみとなり、大方のコンセンサスは「格下げ」となっており、最悪の場合、B格に格下げされる恐れがあるために、今のうちに日本株を売っておこうとなったもので、安値引けとなっており、引けにかけて売りが殺到した形になっているのです。
*先物市場では16,000円台を割り込み、15,970円で引けていました。

今日の相場の悪役は「消費関連」であり、以下のような株価になっていました。

高島屋    -3.65%(年初来安値更新)
三越・伊勢丹 -2.40%(年初来安値更新)
ラオックス  -4.00%(年初来安値更新)
コメ兵    -4.31%(年初来安値更新)

また、トヨタは-3.54%と199円下落し、ソフトバンクは-4.74%となり284円下落しておりいずれも日経平均を上回る下落となっていました。
この2銘柄も消費関連銘柄とも言える存在であり、今日の相場は消費関連銘柄総崩れとも言える相場であり、外的要因が下げの原因ではありません。

上記4銘柄が年初来安値更新となったことで、内需株の底割れ現象が進んでいるとも言え、今後日経平均は今の16,000円ー18,000円のレンジ相場から下抜けることもあり得ます。

円相場も105円台突破も時間の問題であり、105-110円レンジから100円ー105円となるのかどうか。
レンジが変わる寸前にあるかも知れません。

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