異例の事態(共同記者会見のキャンセル報道)と軍事衝突リスク

投稿者: | 2016年06月15日 06:37

中国雲南省玉渓で開催されていました<ASEAN外務大臣会合+中国外務大臣>で会合後に予定されていました共同記者会見が開かれず、キャンセルされたと報じられています。
この外務大臣会合は昨日14日に開催されており、予定では昨日中に共同記者会見が予定されていたようですが、いまだに開催されておらず、このまま開催されずに終わるかも知れません。
これでASEANと中国との対立がかなり厳しい状態になっているのが分かりますし、以下の発言には注意しておくべきだと言えます。

<中国陸報道官>
南シナ海問題を巡っては数十国が中国の立場を支持しており、中国に泥を塗ってきた数ケ国(日本とアメリカ、フィリピンを指すと見られます)は自らを国際社会などと誇張しない方がよい

ASEANで中国の力が通じなくなってきているのが今回の共同記者会見キャンセルと言え、今後中国は更に強く出てくるのは避けられず、米軍と自衛隊が中国軍と対峙するようなことが起これば突発的な軍事衝突も十分あり得ます。
中国の一部では習近平国家主席派と反習派が色々な場面で対立してきていると言われており、江沢民氏が事実上人民解放軍を支配しているとも言われる中、あえて軍事衝突を発生させ、習近平政権を揺さぶることもあり得ます。

中国動乱がいつ発生するかもわかりませんが、この前には中国から大量の資金が海外に流れ出ることにもなるでしょうから、資金の流れから本格的な軍事衝突の時期の切迫度が分かるかも知れません。

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