エルドアン大統領の西側批判

投稿者: | 2016年08月04日 09:31

クーデター未遂が発生しましたトルコですが、エルドアン大統領は、西側の対応に批判をしており、今後トルコが西側から離れていく事態になる可能性が強くなってきています。

そもそもクーデター自体がエルドアン大統領による自作自演ではないのか?と指摘する西側情報機関もあり、だとしますと、エルドアン大統領はトルコを強権国家に持っていき、西側との関係を遮断する意図をもっていることになります。

そうしますとトルコはどこを向くのか(どこと協力関係を結ぶのか)ですが、ロシア・中国となります。

特にロシアとは水面下で色々な話し合いが行われていたようであり、ロシア・トルコの首脳会談が近々にあるかも知れません。

今、トルコにあるNATO基地は存亡の危機にさらされており、最悪の場合、アメリカはシリア介入の拠点を失うことになりかねません。

ロシアが仮にトルコを手中におさめた場合、クリミア半島とトルコを結ぶ線の中にどの国が入るか、国際情勢を見ている者なら唖然とするはずです。

ギリシャ、キプロスです。

ギリシャは中国がものすごい勢いで経済支配を拡大しており、キプロスはロシアが影響力を拡大しており、ロシアがトルコを押さえることで、この地域のパワーバランスが劇的に崩れます。

そしてさらに南下すればサウジアラビアが控えており、ロシアとサウジアラビアとの関係が強化されてきており、アメリカの姿は今やこの地域では風前の灯となりつつあります。

トルコが更に西側を批判してNATO軍基地にまで言及するのかどうか。

極めて重要な時期に今きています。

で、日本の姿は?
どこにもありません。
あれほどトルコとの関係強化と言っていましたが今回のような事態が発生すれば、何もなかったかのように沈黙しています。

ロシア関係でもこうならなければよいですが。

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