ロシアの強かな戦略(北方領土)

投稿者: | 2016年08月20日 06:43

9月2日にウラジオストクにて日ソ首脳会談が開催されますが、それに先立ち、ロシアは日本を挑発するような行動をとっています。
そのロシアの真意はどこにあるのでしょうか?

ロシア政府は択捉島にて開催しています「全ロシア青年教育フォーラム」に、10数人のアメリカ・カナダ・クロアチア等の青年にビザを発給した上で択捉島訪問を認め、「全ロシア青年教育フォーラム」参加を認めているのです。

今回の第2陣の青年団は外国人を含め総勢100名と言われており、16日から択捉島の集会に参加していると報じられているのです。

この訪問団で重要な点は「ビザを発給した」ということになります。
外国人に「ビザ」を発給したということは、実効支配しているということになるからです。

ロシアはよく考えた戦略を持って一歩、一歩実効支配を確立しているもので、それに対して日本は何ら有効な手段を打てていません。
これで日ソ首脳会談を開催して、北方領土を返還させることが出来るでしょうか?

ロシアは年内に千島列島中部の島(日本名:松輪島)に新たな海軍基地を建設する方針を固めたとロシアの一部の通信社が報じていますが、この島では日本のゼロ戦戦闘機の残骸も見つかっており、滑走路を整備すれば、簡単に海軍基地を建設できるとロシア国防省が判断した
ようですが、北方領土でも軍事施設の建設を行っており、北海道をにらんだ色々な軍事戦略が動きだしています。

その戦略の中心となっているのが今回日ソ首脳会談が開催されますウラジオストクであり、下手に出かけていけば、相手(ロシア)の手中に入ることになりかねず、余程しっかりした対処方針を持っていませんと利用されるだけ利用されてそれで終わりとなりかねません。

今やロシアは世界最強の力を持っているという認識を持っておく必要があり、何度も会っているので気心を知っていると思って出かけていけば、とんでもない「事実」と「要求」を突き付けられ、世界から大ブーイングを浴びることになるかも知れません。

日ソ交渉は毅然とした態度で行うことが肝要で、安倍総理は果たしてそれを突き通すことが出来るでしょうか?

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