頻発するエンジントラブル(787型機)とANA

投稿者: | 2016年08月26日 07:55

ANAが導入していますボーイング787型機のエンジン(ロールスロイス製)に欠陥が見つかっており、今後350便以上が欠航すると言われていますが、このエンジントラブルは今わかったのではなく、今年2月から起こり始めていたのです。

この2月にはマレーシア発、3月にはベトナム発の便(787型機で運航)でエンジンに離陸後異常な振動を感知して引き返すという事態が発生しており、その後エンジンを改修し、トラブルは収まっていたものの、8月20日に羽田発宮崎行きの便で同じような問題が発生したことを受けて、所有する50機のエンジンをすべて改修するとなったのです。

この787型機は”プラスティックボティー”とも言われる炭素繊維で大方が作られており、超軽量飛行機と言われてANAは積極的にこの787型機を導入していますが、このようなトラブルが発生しますと、大量の欠航が生じるため、多くの航空会社は同じ機種に偏らない機材を所有するのですが、ANAはいわば国策としてこの787型機に傾斜しており、今回350便以上の欠航となったものです。

 

今のところ、この787型機の重大問題は発生していませんが、そろそろ機体劣化が発生し始めるころであり、今回はエンジンでしたが、今後はボディー部分に問題が発生してくるかも知れません。

この787型機はバッテリーから出火したり煙りが出て運航停止という事態を招いており、今はそれほどひどい状況ではないのかも知れませんが、仮に50機の運航停止となれば、混乱どころの話ではなくなります。

今回はエンジン部品交換だけで済めばよいですが、3年振りの大規模欠航発生で、787型機への信頼性が更に落ちたことだけは確かであり、これで完全におさまるのか、それとも更に重大な問題が発生するのか誰にもわかりませんが、以前から787型機には乗りたくないという人も多くいるのも事実であり、ANAにとりこの787型機は命取りになる可能性を秘めていると言えます。

 

 

 

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